カープ四方山話

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決算公告

 株式会社は、定時株主総会終結後遅滞なく、貸借対照表を公告することが義務づけられている。㈱広島東洋カープも官報に決算書を公告しているが、官報に公告すれば要旨のみでいいことになっている。以下が、最新版の決算書で2018年12月期のもの。

 

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第63期決算公告

 まあ、なんとも簡単な貸借対照表であるが、それでもいろいろなことがわかる。まず、2018年の純利益が9.3億円で黒字であり、自己資本当期純利益率(ROE)が6.6%。平成27年調査の「中小企業の財務指標」(一般社団法人中小企業診断協会編、2017)によると、生活関連サービス業・娯楽業の平均が4.7%なのでかなり良い部類に入る。普通、この指標は10%以上が目標とされるのでそれに比べると、もうひと踏ん張りというところであろう。
 自己資本比率は、なんと61.3%。上記資料では平均が29.6%なので相当良い数値である。その他利益剰余金が81.8億円もあり、1975年からずっと黒字経営を続けてきており、ここ3年の好調ぶりにより利益が積みあがっている。

 流動比率は、175%(100%以上が目安。200%が一つの目標。上記資料では、平均109%)、固定長期適合率が69%(100%以下が目安。低いほど良い。上記資料では96%。)と安全性も問題なし。

 株式は非公開で入手することはできないが、公開されていれば迷うことなく買いである。