カープ四方山話

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原監督が言うようにセリーグもDH制にすべきか?

 結論から言うと、これは原監督の負け惜しみとしか思えない。

 パリーグのホームゲームではDH制を採用する交流戦の成績を見ると、明らかにセリーグに分が悪い。過去5年の成績(2015-2019年)を見ると、セリーグの6チームの成績の合計は、236勝294敗10引き分けで勝率0.445である。結構な負け越しである。

 それでは、ホームとビジターでどうかというと、ホームの勝率が0.492、ビジターの勝率が0.398と、ホームでも負け越している。

 交流戦を除いたセリーグ同士の公式戦の成績はどうか? ホームの勝率が0.558、ビジターの勝率が0.442である。ホームゲームでは、慣れた球場でたいていは自チームの応援が勝る中での試合でありホームチーム有利である。どちらも、そのような結果になっているが、交流戦のほうが明らかに勝率が低くパリーグの方が上回っていることは確かである。

 問題は、ホームとビジターの勝率の差である。交流戦を除いた公式戦(DHなし)の勝率の差は0.115であるのに対し、交流戦(ビジターはDHあり)は0.094である。つまり、交流戦のDH制のあるビジターとDH制のないホームの勝率の差は交流戦のほうが小さいのである。一概に、DH制のせいで今年の日本シリーズに負けたような原監督の言動は単に言い訳でしかない。結局、ソフトバンクとの力の差が如実にでただけの話である。

 交流戦以外の公式戦は同じセリーグ同士の戦いなので、勝てば相手は必ず負けるわけで勝率の差は出やすいともいえるが、ここはDH制が云々などと言わず素直に力不足を認めてどうしたら勝てるか真剣に考えないといけないだろう。