カープ四方山話

長年のカープファン。観戦記など関連する記事を書いてます。

原監督がまたも自分勝手な意見? FAの人的保障をやめよう。

 またも、原監督が自分勝手な意見を言っている。そもそも監督にこんなことを言う権利はない。与えられた戦力をもとにいかに戦うかを考えるのが監督で、その戦力を整えるのは編成担当である。原監督は、編成権を持っているそうなので、その立場での発言と考えることもできるが、それならもう少し考えて発言したらどうか。去年、長野を取られていたい思いをしたので、こんなことを言い出したとしか思えない。これまでも、渡辺某とかが、自分たちの都合のいいようにドラフト等を改悪してきた歴史がある。またかという感じがするし、悪態をつきたくもなる。カープが25年も優勝できなかったのは、ドラフトの改悪(逆指名など)に由来する部分は大きい。いかに育成型のチームとはいえ、ある程度の素材の選手が入ってこないと機能しない。去年までの3連覇の中心選手は、今のある意味正常な(完全に正常ではないが)ドラフトに戻った以降に入ってきた選手が中心になっている。

 他チームの良い選手を取るなら、戦力均衡の面からそれなりの出血も覚悟してもらわないとチーム間のバランスが取れない。もし、人的保障をなくすならドラフトも併せて改革する必要がある。アメリカではFAに人的保障はないが、その替わりドラフトは完全ウェーバー制(前年の下位チームから指名)である。また、サラリーキャップ制もある。ここまで含めて議論しないと、単に人的保障をなくしましょう。人的保障になった選手がかわいそうだというのでは、小学生以下の議論である。

 Toutubeの里崎チャンネルで、里崎がドラフトも絡めた提案をしているが、それが当然である。

 とにかく、㈱読売巨人軍と読売新聞系は自分のことしか考えておらず、球界の事を考えていない。考えているにしても、自分らが中心となった巨人中心主義の考え方である。今時、野球ファンはそんなことは望んでいないのではないか?巨人戦の地上波視聴率が10%にも届かないのである。もう、とっくの昔にそんな考え方は通用しない時代になっていると思うがどうだろうか。

原監督が言うようにセリーグもDH制にすべきか?

 結論から言うと、これは原監督の負け惜しみとしか思えない。

 パリーグのホームゲームではDH制を採用する交流戦の成績を見ると、明らかにセリーグに分が悪い。過去5年の成績(2015-2019年)を見ると、セリーグの6チームの成績の合計は、236勝294敗10引き分けで勝率0.445である。結構な負け越しである。

 それでは、ホームとビジターでどうかというと、ホームの勝率が0.492、ビジターの勝率が0.398と、ホームでも負け越している。

 交流戦を除いたセリーグ同士の公式戦の成績はどうか? ホームの勝率が0.558、ビジターの勝率が0.442である。ホームゲームでは、慣れた球場でたいていは自チームの応援が勝る中での試合でありホームチーム有利である。どちらも、そのような結果になっているが、交流戦のほうが明らかに勝率が低くパリーグの方が上回っていることは確かである。

 問題は、ホームとビジターの勝率の差である。交流戦を除いた公式戦(DHなし)の勝率の差は0.115であるのに対し、交流戦(ビジターはDHあり)は0.094である。つまり、交流戦のDH制のあるビジターとDH制のないホームの勝率の差は交流戦のほうが小さいのである。一概に、DH制のせいで今年の日本シリーズに負けたような原監督の言動は単に言い訳でしかない。結局、ソフトバンクとの力の差が如実にでただけの話である。

 交流戦以外の公式戦は同じセリーグ同士の戦いなので、勝てば相手は必ず負けるわけで勝率の差は出やすいともいえるが、ここはDH制が云々などと言わず素直に力不足を認めてどうしたら勝てるか真剣に考えないといけないだろう。

 

野球中継のネット配信

 昨年のシーズンは、DAZNが11球団のホームゲームを配信してくれて、ほとんどのカープの試合をホーム、ビジターとも見ることができた。残りの1球団は読売ジャイアンツで、ここはhuluで配信されていた。つまり、東京ドーム以外のカープの試合はすべて見れたという事である。まあ、1球団ぐらい見れなくても良いかという事でhuluまでは契約しなかった。

 それが今年は、DAZNでは読売を含む7球団のみになり、カープを含む4球団がJスポーツオンデマンド、ヤクルトはFOD(フジテレビオンデマンド)になった。しょうが無いので、これら3つとすべて契約した。

 なぜ、こんなことになるのか? リーグ全体もしくはプロ野球全体での戦略がないせいである。全部の試合の放映権をまとめて売ることにより、付加価値をあげ高い放映権料を得ることにより、すべての球団が潤う。それを切り売りしていたのでは、付加価値はぐっと下がってしまう。ヤクルトの親会社はフジテレビなのでしょうがないという声もあろうが、それでフジテレビもまた野球ファンも得るものが少ないのではないか。

 アメリカでは、テレビ・ネット配信あわせて約1700億円もの値段で権利を売っている(2011年時点、今はもっと高いのでは)。

 日本では、ヤクルトのフジテレビと読売の読売新聞社及び日本テレビというメディアが球団を持っており、アメリカのようにはいかない現状がある。

 ほんとに、この2球団にはとっとと他の業界に球団を売ってほしいものである。買う気のある会社はZOZO以外にもあるような気がする。新興の会社にとって、会社の認知度向上には今でも相当に有効な手段であるのだから。特に、日本のプロ野球をダメにした読売にはいい加減にしてもらいたい。ここさえなければ、日本のプロ野球はスポーツビジネスとしてもっと発展するのにと思う。

決算公告その2

 広島カープの決算公告を以前の記事で紹介したが、他球団はどうなのか。結論は、広島を含む10球団が官報による決算公告をしている。最低でも2枠、できれば3枠を使っての公告をしたいところだが(それでも簡易的な貸借対照表のみ)、7万5千円から11万程度の費用が掛かることから、中小企業ではしてないところがほとんどの様である。友人4人で作った私の会社も2期終わって一度もしていない。

 しかし、プロ野球の球団はこれだけマスコミで報道され、年間2千5百万人が球場で観戦している公益性の高い会社なので、一般の中小企業とはやはり違うと思われるし、上記の費用も売上高100億円から300億円の球団にとっては小さい金額なので公告するのが当然であろう。これは、本来会社法440条で決められたことであり罰則もある。

 2球団がしていないという事だが、それは読売ジャイアンツ中日ドラゴンズである。どちらも新聞社を親会社にもつ球団である。新聞というまさしく公益的な事業を営んでいる会社を親会社にもつ2球団が決算公告をしていないというのは、あまりにおかしなことである。

今シーズン終了

 昨日、阪神が勝って4位に転落して今シーズンが終了しました。負け惜しみではなく、CSは認めない派なので却ってすっきりした感じです。結局、70勝70敗3引き分けのちょうど5割で終了しました。打てなかったこと、終盤にブルペン陣が打たれたことから5割ならまあまあの成績ではないでしょうか。

 昨年までつながった打線が打てなくなったのはなぜか? 丸の穴とマスコミではちょくちょく指摘されていましたが、丸がいなくなったことで他の打者が過剰に意識して余計に打てなくなったような印象です。誠也は首位打者獲得しましたし、會沢は得点圏打率1位でした。それでも、2死満塁や2塁3塁などのチャンスに打てないことが多々ありました。結局、勝ちきれずサヨナラ勝ち12試合、逆転負け32試合につながったように感じます。

 田中、松山の不調、長野の低迷は、かなり痛かった。特に、長野は走れば3塁回ってずっこけるし、イージーなレフトフライを落球するしで散々でした。こんな程度の選手だったんでしょうか。もう少しやると思ったんですけどね。

 

  3・4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 合計
勝ち 12 20 6 11 13 8   70
負け 15 4 15 12 14 10   70
引き分け 0 1 2 0 0 0   3
試合数 27 25 23 23 27 18 0

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西川は天才か?

 よくメディアで、西川は天才という言われ方をする。数年前、鈴木誠也が言ったことから徐々にそれが定着してきた感がある。実際、普通のバッターが打てないようなボールをヒットにしたりして、ますます皆が納得してきた経緯がある。

 しかし、打率を見るとそれほど高打率を残している訳ではない。昨年、規定打席には到達していないが打率0.309を残している。立派な成績ではあるが、天才というには全然物足りない。

 すでに、プロに入って4年目の25歳である。天才なら、もっと良い成績を残してしかるべきである。イチローは、高校を出て3年目に0.385、4年目の22歳で0.342を残している。イチローは天才の中の天才であろうから比べるべくもないかもしれないが、天才というにはもう少し良い成績を残さないといけないだろう。

 最近のバッティングを見ていても、甘いストレートなり甘い変化球はたいして打てない。たまに、地面すれすれのくそボールをバットに当てるし、それがたまにヒットになるので天才と言われるのであろう。ほんとの天才なら、甘いボールは高確率でヒットにして、誰も打てないようなボール気味の球をヒットして高打率を残すであろう。

 そんなわけで、私は西川は天才でもなんでもないと思っている。

交流戦

 昨日の(6/30)ベイスターズ戦で、解説の高木豊さんが「カープは毎年交流戦が苦手、対策を考えないと」との趣旨の発言をしていた。過去の交流戦を調べてみると、過去5年(2015-2019)で44勝44敗2分でちょうど勝率5割。そんなに悪くない。直近2年は負け越しているが、その前の3年は11も勝ち越している。

  2019 5勝12敗1分

  2018 7勝11敗

  2017 12勝6敗

  2016 11勝6敗1分

  2015 9勝9敗

 張本さんは論外ですが、やはりもう少しデータを頭に入れて喋ってほしいと思う。